アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2008/12/06
日工組内規変更の概要
日工組(パチンコ台メーカーの組合)の遊技台に関する内規変更(遊技台の射幸性やスペック)がほぼ決定したと業界関係者から聞きました。

昨年の大ヒット機の花の慶次に続けと、今年は各メーカーからバトル/MAXタイプの過激なパチンコ台が続々リリース。9月のCR北斗の拳の登場でパチンコホールのバトルタイプの設置シェアは一気に上昇、そして更に過激なCR牙狼の登場で遊技台のスペックはどんどんエスカレートしています。

今回、日工組で決定した自粛案は主に以下のようなものです。

1 射幸性の制限
(1) 条件装置が作動することとなる特別図柄の抽せん確率の下限を1/400までとすること。(抽せん確率>1/400)
(2) 役物連続作動装置を有しない遊技機にあっては、一の契機によって2100個を超える遊技球を獲得できる性能を有さないこと。
この場合における獲得遊技球の算出は、役物の最大入賞数で計算した最大値とする。
(3) 最低賞球数を3個までとすること。

これによって牙狼のような役モノを使用した過去の1種+2種の複合機のような遊技台はNG、出玉のない2R大当り(突確/潜確)などもNG、実質確率は1/400以下に厳格に抑えられます。
つまり花の慶次や北斗、牙狼のような機種は今後は市場にリリースされないようになります。但しこれは来年4月以降のリリースに限った話です。要は来年3月末まではOKということです。各メーカーともその自粛を睨んで年末〜年初にかけて最後のMAX/バトルタイプのリリースに躍起になっています。駆け込み需要ならぬ、駆け込み供給ですな。しかしお客様が過激な遊技台をそこまで望んでいるかは疑問です。

今回の日工組の一連の自粛の経緯は監督官庁の圧力があるとか、メーカー間同士の確執や陰謀があるとか様々な噂が渦巻いています。

私は今回の措置を好意的に受け止めています。業界の歴史を紐解いても、このままエスカレートしたらまた同じことの繰り返し。行政から大きなしっぺ返しが予測されます。せっかく1円パチンコなどで築いた大衆娯楽への回帰も水の泡となってしまいます。確かに射幸性の高い機種を好むお客様はいらっしゃいます。しかし、それはごく一部。ホールの設置シェアの30%以上がバトル/MAXタイプの機種、なんてのは異常事態です。

15年程前までの1/200〜1/300のフィーバー
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