アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2007/12/02
第一印象
先日、お世話になっている業者さんのK氏からスーツをオーダーメイドしてくれる会社をご紹介頂きました。この業者さんは自分の知り合いの中でも1〜2を争うお洒落な方です。この10年くらいお洒落とは無縁の自分ですが、K氏の勧めもあって「そこでスーツを作ったらK氏のように呑みに行ってもモテモテになるかも?」との不純な動機でその店の門を叩きました。(笑)

K氏から「この会社は某有名ブランドの下請けをやっていて、普段は個人のオーダーは受け付けない。常連顧客の紹介のみオーダーを受け付けています。」と聞いていたので自分は勝手に職人気質のヘンコツな人を想像していました。自分は信念を持っている方は尊敬しますが、あまりにそれが凝り固まってヘンコツな方は苦手です。そんなこともあって気持ち的には少々引き気味でその会社の門を叩きました。

するととっても人当りの良さそうな40歳代の方が出迎えてくれました。お互いの業界の話や子育て論、会社の今後のビジョンなんかを一時間ほど話し込みました。後から分かったのですが、この方はスーツを創るにあたって私の生活観や仕事観、人柄を見抜いてどんなスーツを創ろうか考えていたようです。それは「作る」ではなくまさしく「創る」為の前作業だったのです。自分の考えるスーツを押し付けるのではなく、その人に合ったワンオフのスーツを創るプロですね。

第一印象だけで自分はこの人の人柄に吸い込まれました。長い間、商売をしているとすぐには人を信じれないものです。コイツどっか嘘ついてるやろ?ってね。(笑) もちろん、この方はあくまでも「スーツを創るプロ」なんで顧客が気に入るスーツを提供すれば良いだけのような気もしますが、自分は「この人が創るスーツを着てみたい」と思いました。これって大事だと思いませんか?

さて、自分は人から見てどんな第一印象を抱かれてるでしょう?真実がどうであれ第一印象で誤解されるのは人生にとって大きなマイナスです。初めて会った3分の第一印象を拭い去るには3年の歳月が必要だと何かの本で読んだことがあります。久々に第一印象で好印象を抱いた人に出会って色々考えさせられました。

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