アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2007/10/10
1円パチンコへの警鐘
今年になって全国的に導入が進んでいる「1円パチンコ」に代表される低価貸し営業。10月現在で導入済み店舗が全国で1000軒に迫る勢いだとか。

ある記事によるとコンサルタントの○○総研が「閉鎖した店舗を借り受け、新業態の完全1円パチンコ店として店舗展開を図れ」と提唱しているようです。1円パチンコの失敗例はほとんど無く、3万個〜3万5千個のアウトは簡単、そして台粗3000円以上、入替は年間0.5回転で済み、経営は充分成り立つとの事です。何でもこの方は今まで何店舗もの不採算パチンコ店を建て直した有名な方らしいです。

この記事が本当ならはっきり言います。
「あんたあほやろ?」
大阪では低価貸し営業で失敗してるケースが大半です。低価貸し営業で有名な北海道地区でも半数は苦戦を強いられ、1円パチンココーナーでも激しい入替合戦で本来の1円パチンコのメリットなんて消え失せています。

コンサルティング会社もよっぽどネタがないのでしょう。1円パチンコをホールに煽って儲けようと考えてる臭いがプンプンします。その煽りを一番喰らっているのが業界誌やホール以外の業界関係者。現場を知らない連中が「時代は1円パチンコだ!」って言っても何の説得力もありません。

当社も8月から1円パチンコを部分導入しています。結果は今のところ悪くはありません。上手く導入できれば一時的な業績回復の手段になるとは思います。
ただこれは「一時的」なものに過ぎません。自分は何度も言及してるように低価貸し営業は苦肉の営業戦術の1つでしか過ぎず、それもワンポイントリリーフ的な役割でしかないと考えています。新業態なんて大それたもんではなく、マーチャンダイジングの新たな手法の1つです。

パチンコ業界最大の危機を迎えてる現在、業界全体としてパチンコ人口の回復に努めねばなりません。その1つの手段としての1円パチンコは可能性を秘めてはいます。しかし個店で考えると非常に危険な営業戦術であることも事実です。導入するなら自店舗の立地/運営ポテンシャルを良く把握した上で検討実施されることを同業各位にお勧めします。

今日の一言
「現場経験のないような悪徳業者にホールは煽られてはならない。」

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