昨晩の24時間TVの中で若い2人の授かった息子が難病と闘い、最後は亡くなってしまうドラマが放映されていました。これは実話をドラマ化したものです。
自分にもドラマの亡くなった子供と同世代の息子がいます。さすがに感情移入が激しくなり、最後はいい歳して号泣してしまいました。
さすがに自分くらいの歳になると「親の死」は多少なりとも意識するようになりましたが、「子供の死」なんて真剣に考えたことはありません。もし自分がこのドラマの父親と同じ立場だったら・・・と考えると胸が張り裂けそうになります。考えられないことです。
しかし現実にはこのドラマのように子供を亡くす経験をされてる方はたくさんいます。
自分の両親は約40年前に8歳の息子を失っています。5歳の時に癌が発症したらしく数年間の闘病の末、この世を去りました。自分は会ったことの無い兄貴です。
ドラマの中で一緒に息子の病気と闘い、そして向き合っていく両親を見て、自分の両親とダブって尚一層複雑な気持ちにになりました。当時の両親の哀しみは自分の想像を絶する世界だったと思います。
自分が子供の頃は母親から死んだ兄貴の話を良く聞きました。その話をする度に母親はいつも泣いていたのを覚えています。しかし父親からは兄貴の話を聞いた記憶はほとんどありません。おそらく親父の心の奥にそっと閉まっているのでしょう。
人間は生きていれば信じられない哀しみや辛い事が何の前触れもなく襲ってくるものです。自分は親父の経験した苦労に比較すれば1/1000以下の経験もしていませんが、色んな意味でそれなりの「覚悟」を持って生きていこうと考えさせられました。