アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2007/05/12
村上ファンド
報道によると検察は村上ファンド元代表の村上被告に懲役3年、罰金300万円、追徴金11億4900万円を求刑したらしい。インサイダー取引に対する求刑としては過去最高とのこと。

自分は村上さんのことを知っている訳ではありませんし、事件の経緯も詳しくは知りません。別に村上さんを批判したい訳ではないですが、TVで拝見する限りのイメージでは大嫌いなタイプの男です。金儲けに関して天才だったのは事実でしょうが、それは何の為の金儲けだったのでしょうか。建前上は「投資家を儲けさせる」のが彼の仕事なんでしょうが、彼自身は儲けたその先にはどんな夢を抱いていたのでしょうか。金を儲けて(集めて)、そしてその金でまた金を儲ける、その繰り返し。アメリカ式か何か知りませんが、M&Aなんて言葉は「ただの乗っ取り」としか自分は考えてません。双方が望んだM&Aなら理解できますが、敵対的買収などで企業が揉めているのを報道で見ると「法させクリアすれば何してもエエんかい!」と自分には映ります。日本人固有の道徳観や倫理観、侍精神はどこに行ってしまったのでしょう?

お金を儲けること自体が「目標」や「夢」になっては道を見誤ってしまうような気がします。もちろん、一家の長であれば家族を守る為、会社の長であれば会社を守る為に最低限のお金は必要です。しかし、お金儲けは夢を実現するための手段であると考えています。

「ならお前の夢は何やねん?」
・・と思ってる方もいらっしゃるでしょう。その報告はまた別の機会にしましょう。(笑)
最終的にどのような司法判断になるかも注目しています。堀江もん然り村上氏も「見せしめ的」な要素が強く感じられます。「出る杭は打たれる」と言うのは少し納得がいかない点もあります。マスコミが騒ぎ、検察が国民感情に押されて動くまでは理解できる点もありますが、司法判断は冷静沈着であることを願います。
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