アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2015/09/22
一流とは?
日本一の温泉旅館と言われる石川県の加賀屋と、ミシュランガイドで6年連続で快適なホテル1位に選出されたマンダリンオリエンタル東京に宿泊しました。どらちらも素晴らしいホテルであることは間違いありませんでしたが、私レベルの価値観ではリピートすることは・・・ないかな。(笑)


十数年前と違って一流と言われるモノとそうでないモノとの差がグっと縮まっているように思います。飲食店1つとっても加賀屋の和食やマンダリンの中華料理と、和食ファミリーレストランと王将の味の差は縮まっていると言えば極端でしょうか。

それほど庶民向けのサービスや商品の質の向上は計り知れないと思うのです。今やワンコインで美味い料理が腹一杯食べられ、トヨタで自動車を購入すれば、どのプライズゾーンでも世界最高品質の自動車が手に入ります。サービスや商品レベルは全体的に行き着くところまで行っている感があり、古い過去のように一流と言われるモノだけがダントツのチカラを持っている訳ではありません。安価でも3流商品や不味い料理を提供しているお店は潰れます。

一流にとって最も必要なものは付加価値だと思います。その店の雰囲気や客層が醸し出す独創感、限定商品や拘りの逸品であることの満足感、1つの価値だけではなく様々な価値が融合することによって得られる特別感こそが付加価値だと思います。

この画像はマンダリンの男子トイレですが、さすがにスカイツリーが一望できるこれを真似できるお店はそうはないでしょう。私なんてこれだけでド肝を抜かされました(笑)

提供している商品やサービスが顧客から満足してもらえるのは当たり前、それに自社/自店舗にしかない「付加価値」がついてようやく一流(高級だけではない)と言われるのだと改めて思いました。
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