アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2014/02/06
高粗利体質
D社のデータによるとパチスロARTタイプの2012年の年間アウトは10100枚、台粗利4620円、これを時間当の粗利にすると900円になるようです。2013年はアウト9100枚、台粗利4460円、時間粗利は970円だったそうです。2013年は前年対比で稼動で10%ダウンしているにも関わらず、粗利確保のために時間粗利を8%向上させて帳尻を合わせている格好です。

稼動が悪くなるので時間粗利を上げざるを得ないのか、時間粗利を上げてしまうので稼動が悪くなるのかは個々の店舗の戦略やその時々の新台リリース状況によっても変わりますが、このような高粗利体質は今に始まったことではなく、ここ数年に亘って継続していることです。私たちパチンコ業界は事業特性として売上原価を自らでコントロールすることができます。これは業界のメリットでもありますが、稼動が悪くなっても無理やり原価を下げることで粗利を確保してしまう負のスパイラルに陥りがちです。

「会社を存続させるためには粗利を確保せねばならない、背に腹は変えれない」という気持ちは私自身も重々承知しています。しかしこの高粗利体質がファン人口減少の大きな要因の1つになっているのも確かだと思います。また違う視点から見ると売上原価をコントロールできてしまう商売の宿命なのかも知れません。

我が社では来期はパチスロ部門の業績向上を全社業績向上の軸と考えています。その中でも高単価のART機種よりもジャグラーを中心としたAタイプでの集客を狙っています。高年齢層を中心としたリピート率の高いAタイプ機種の業績を安定化させるためにも時間粗利には細心の注意が必要だと再認識しました。
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