アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2013/03/04
生活保護費の使い道
兵庫県小野市が「福祉給付制度適正化条例案」を市議会に提出し可決される見込みのようです。
報道によると生活保護費や児童扶養手当をパチンコや競輪、競馬などのギャンブルに浪費することを禁じる条例で、受給者がパチンコなどをしているのを見つけたら市民は通報する義務があるというものらしいです。


最近のニュースで生活保護費の不正受給問題がよく取り上げられています。当然ですが不正受給は許せない行為であり絶対に撲滅せねばなりません。しかしその陰で本来給付されるべき人に給付が減額されたり、一部の不正者のために生活保護受給者が社会悪化されるのはもっと問題だと思います。

今回の小野市の条例、市民に通報する義務を持たせるのは当然の如く反対意見が多いようですが、生活保護費をギャンブルに浪費することを禁じることには賛成意見が多いとか。なんとなく国民の血税から捻出される生活保護費をギャンブルで消費すことが理解を得辛いのは分かりますが、条例でその使い道を制限したり、それを市民が監視する条例の制定には正直驚きを隠せません。その血税の一部はパチンコ業界も捻出していますし、競馬や競輪、宝くじだって同じです。

弊社が運営する新世界店ではおそらく生活保護を受けている顧客も相当数いらっしゃると思います。それを証拠に生活保護受給日は客数が跳ね上がります。

不正受給者は論外として、まともに受給されてる方が、その一部を発散や楽しみのためにパチンコをするのが条例で禁じねばならないほど悪いことなのでしょうか?

誤解を恐れず言えば、パチンコ店は一部の生活保護受給者や年金受給者の淋しさを紛らわしたり、喜びを感じることのできる憩いの場を担っていると思っています。ましてや昨今の1パチに代表される低貸し玉コーナーは高齢者に大人気です。

このようなニュースを聞く度にパチンコ業界の社会的認知度の低さを感じます。特にパチンコをしない人たちから理解を得られる業界にならないと、いつまで経ってもこのような業界差別は無くなりません。昨今の広告規制もそのような意味では業界がもっと自発的積極的に取り組まねばならないことなのかも知れません。





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