アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2012/09/12
価値観
今朝の通勤途中、前を走る車のドライバーが煙草をポイ捨てしました。自分は煙草を止めて1年弱、煙草との縁が遠くなったせいか、それとも42歳にしてようやく真人間になりつつあるのか、ポイ捨てする前のドライバーに嫌悪感を持ちました。
「なんちゅー奴っちゃ!モラルのない奴だ」と。



しかし、よくよく考えてみると自分も煙草を吸っていた当時は煙草のポイ捨てを頻繁にやっていたことを思い出しました(^_^;) 今でこそ煙草を止めたのでポイ捨てすることもなくなりましたが、つい最近までは自分も誰かから同じような嫌悪感を持たれていたはずです。自分の過去犯していた過ちは棚に上げるくせに、今できていない人を見ると責めてしまう。自分はこれと同じようなことを普段の生活や仕事の中でも往々にしてやってしまっています。

人は自分と違う価値観や思考と出逢うと嫌悪感を持ったり、心の状態が乱れるそうです。私のポイ捨てに対する嫌悪感もその通りです。しかし人と上手く付き合いたければ「価値観は違って当然なんだ 違ってもいいんだ」と思うことが大切なのだそうです。

童話の「北風と太陽」ではないですが、強引に自らの価値観を相手に押し付けても、相手は反発するか分かったふりをするだけです。自分の価値観を相手と共有したければ、まずは相手の価値観を認めることから始めたほうが得策らしいです。私がポイ捨てに嫌悪感を持ったからといって、今日の相手を正論振りかざして注意しても喧嘩になるか無視されるだけですよね。

…と分かった風なことを書いていますが、私は今日も違う価値観に出逢い、強烈な北風になっていたといふ。。。「価値観は違って当然」、器量の大きな人ならそう思えるはず。そんな人間になりたいと心から思った一日でした(>_<)
<<前のコラム | 次のコラム>>
対談!meets ardore代表 木村友彦
文化・芸術など様々な分野で活躍するゲストを招いて対談。
お問い合せ
ご意見・ご感想はこちらまで
office@ardore.co.jp
コラム一覧
1989年05月
     
ARDORE ホームページ