昨晩のニュースでブータンの若き国王が来日していることを知りました。
「若いのに腰が低く、気さくで誠実そうな国王だなぁ」と思っていたらブータンという国は「国民総幸福量」なる独自のモノサシを持っており、国内総生産GDPより国民の幸せが大切と提唱、なんと国民の97%が「幸せです」と回答する幸せの国として有名らしい。
少し気になったのでネットで調べました。
国民総幸福量GNH(Gross National Happiness)は1976年に当時のブータン国王が提唱した幸福指標であり、物質的・経済的ではなく精神的な豊かさ、幸福を求めようとする考え方であり、国際的にも評価を受けているらしいです。
あるイギリスの学者が紛争地域を除いた世界178ヵ国を対象としてGNHランキングを発表しています。ベスト10は以下の通り。
1位デンマーク、2位スイス、3位オーストリア、4位アイスランド、5位バハマ、6位フィンランド、7位スウェーデン、8位ブータン、9位ブルネイ、10位カナダ
ちなみにアメリカは35位、中国は90位、そして日本は残念ながら125位だったようです。この順位を見るとGNHとGDPは比例しないということが分かります。つまり一国の経済力は国民の幸せとは直結していないと言えるのはないでしょうか。
みなさんはこの結果をどう捉えますか?
国や公、そして企業や個人にもお金は必要です。大抵の方はお金はいくらあっても邪魔なものとは感じませんよね?しかし要はそのお金の使い方、その違いで尊敬のされ方や幸せの感じ方が変わってくるのでしょう。
それは会社であっても同じです。創り上げた利益をお客様の問題解決のための新商品開発や社会貢献としての納税、そして社員が幸せになる使い方をできているのか否か・・ただの数字を追いかけるためだけの利益は絶対長続きしません。
決算書には載らないGNHのような我が社独自の指標があったらおもしろいですね。