アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2011/05/08
責任者と被害者
東電管内4000店舗のホールの夏季節電案が業界5団体によって合意されたようです。注目すべき事項は「月3回以上の輪番休業の実施」です。組合主導による店休日規制は現在大半の地域で解除されており、全国ホールのほとんどは原則年中無休営業を実施しています。実施期間は最も電気使用量の多い7月〜9月末までの3ヶ月、この期間内に9回以上の店休日を輪番で実践しようという内容です。

決議内容の質が社会に対して納得性があるものかどうかは別として、私が興味あるのは「4000店舗のホールの決断の行方」です。各企業やホールによって今回の震災における節電などの支援に対する考え方は様々です。

業界の今までの事例を振り返ると、この手の取り決めに従わないホールが必ず出てきます。いわゆる「正直者が損をして違反者が得をする」というパターンです。全店舗に取り決め順守を徹底するのは至難の業だと容易に想像がつきます。

震災への有効な支援策だと共感し輪番店休を実施する店舗もあるでしょう。逆に自店のお客様を優先する考えで取り決めを守らない店舗もあるはずです。私は明確な考えを持ち、全てのリスクを自分で受け止める覚悟があるならば、どちらの選択でも善しだと考えています。その決断と行動は「責任を果たせる者」〜責任者の姿だと思います。

逆に安易な決断は環境変化や外部の評価にすぐ流され、何か問題が生じると決断を捻じ曲げ、問題の根源を自分以外の外に向けてしまいます。

「自店は順守していたのに隣の店が休まないのでウチも取り決めは守らない」・・・これも責任者ではなく、被害妄想思考の被害者の考える戯言です。自分で決めたことならば、例え隣の店舗が取り決めを守らなくても、自らの決断に従うのが「責任者」の考え方と思うのですがいかがでしょうか。そんなことでブレる決断なら最初からリスクを背負って取り決めを守らなければいいのでは?と私は思います。そんな被害者思考の人ほどリスクを背負う覚悟がなく、周りに依存した決断・行動しかできない愚行者だ!!社長なら即刻社長を降りてしまえ!!


少し乱暴な内容になりましたが、そもそもこんな取り決めは業界団体になど頼らず、経営者であれば自ら自発的に決める経営判断のはず。その決断に揺るぎない情熱と明確な根拠があれば誰から批判されても怖くない、いつか必ず周囲や社会
<<前のコラム | 次のコラム>>
対談!meets ardore代表 木村友彦
文化・芸術など様々な分野で活躍するゲストを招いて対談。
お問い合せ
ご意見・ご感想はこちらまで
office@ardore.co.jp
コラム一覧
1983年10月
     
ARDORE ホームページ