アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2011/01/21
挑戦あるのみ
先日聞いた話ですが、昨年の新台の証紙発給枚数(新台販売台数)が300万台を割ったそうです。ピーク時は450万台近く売れていた新台がこの数年で激減しています。

原因を探ると低貸し玉営業のシェア拡大による新台ニーズの低下、全国のホール数がピーク時の4割減、残った6割の中でも新台を買える財務力のあるホールの数は半分に満たないでしょう。もちろん遊技台自体に魅力がないことも理由の1つです。

なんやかんや言っても今までのホールの最大の集客手段は「新台入替」でした。

新台入替はこの20年で加熱の一途を辿り、ホールは「競合店より如何に早く人気台を自店に大量TOP導入するか」が業績向上の最大手段であり、それを逆手に取ったメーカーは抱き合わせ販売や大量台数縛りの販売方法で収益を拡大させました。

いつの日からか、最大のパートナーであるべきホールとメーカーの信頼関係は崩れ去り、本音と建て前を使い分けた薄っぺらい関係に成り下がりました。

その「新台入替」が集客の手段と成り得なくなってきています。顧客にとって新台への関心やニーズが薄まり、中古台であっても長時間遊べる低貸し玉営業のニーズが飛躍的に拡大しています。

そんなこともあり、メーカーの販売方法や姿勢に少し変化が見え始めています。ようやくメーカーも危機感が募り、時代の変化に対応せざるを得なくなったということでしょうか。

今年は某有名ホールが年間の遊技台購入費を3割削減すると発表しています。我が社ではまだ来期の予算は完成しておりませんが、概ね2割前後はカットする方向になると思われます。

しかし、コストをカットしただけでは利益は出ないと考えています。カットした分をどこに資源投入するのか?出玉なのか、プロモーション費用なのか、人財育成なのか・・

今年はその方針の良し悪しによってホールの業績は決まると考えています。時代の変化に対応することが企業永続の絶対条件です。挑戦あるのみですね。

危機こそ改革の最大のチャンスです。私たちホールとメーカーの関係もこれを契機に少し質の高いものになればよいのですが・・




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