アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2010/10/10
小林可夢偉
みなさんは小林可夢偉をご存じですか?
本日のF1日本GPで見事7位入賞した若干24歳、今年からF1にフル参戦している日本人として18人目のF1ドライバーです。ちなみに尼崎出身です。子供の頃からアイルトンセナに憧れ、9歳でカートを始めて4輪に進出してからはヨーロッパに渡り、華々しい戦績を収めました。ほとんどを外国で戦っていたので日本では馴染みの薄いドライバーだったかも知れません。

自分も「小林可夢偉」をほとんど知りませんでした。自分は自身でサーキットを走るのは好きですが、あまりモータースポーツ観戦には興味がありません。F1も昔はよくTV観戦しましたが、ここ数年はほとんど興味が無くなっていました。


今日の小林選手の走りはすごかった。TOPドライバーが駆るマシンと比較して小林選手の乗るマシンは明らかに格下・・ストレートでは他のマシンに置いてきぼりにされてしまいます。しかし小林選手は最後まで諦めず、常に積極果敢なドライビングで格上のマシンをコーナーでバンバン抜いていきます。終盤にはファステストアップ(最速タイム)まで叩き出しました。


相撲の世界でも同じですが「小が大を制す」って見る側に驚きと感動を与えます。今の世の中は図体が大きくて力のある者だけが経済を握っています。報道によると現在の中学生は将来の就職先として「大きな会社」を望む傾向だそうな。


もちろん、会社にとって「大きい」ことは悪いことではありません。規模、売上、利益、志、ビジョン、理念・・・何を取っても成長発展するべきものです。しかし初めから「大きい」会社も人もいません。最初はみんなゼロからスタートするのですから・・


出来上がったモノだけの評価をして単純に憧れるのではなく、その陰には挫折と苦労の連続を乗り越えたドラマが必ずあります。自らの情熱と鍛錬が会社や人を大きく強くするのでしょう。強引かも知れませんが、小林可夢偉選手を見てそう思いました。
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