アルドーレ代表 Kimura'sコラム

本日のニュースで日本航空の新ＣＥＯに京セラの創業者であり、現名誉会長の稲盛和夫氏が就任すると知りました。稲盛さんと言えば無知な私でも知っている日本の誇るカリスマ経営者、氏の独特な経営管理手法の「アメーバー経営」の記述は何度か読んで感銘を受けた記憶があります。

今回のニュースで印象深かったのは稲盛さんは日航ＣＥＯとして「無給」を公言していることです。天下の日航も今や法的整理が決定し、株価は暴落して１３日現在で７円と紙屑同然・・・メガバンクへの膨大な債権放棄要請、また政府も支援してることから莫大な税金も投入される予定です。

そんな会社のＴＯＰに就任するのですから「無給」はある意味当然だという見方もあるでしょう。しかし「火中の栗を拾う」ではないですが、稲盛さんの決断は勇気のいることだと思います。仮に再建に失敗したら稲盛さんはマスコミの餌食になるでしょうし、氏の輝かしい経営者人生にも傷がつくかも知れません。それでも引き受けた稲盛さんはすごい！また無給がホントなら男前！！

それと比べて現在の日航取締役は減給こそしたものの、給料はしっかり受け取っている模様、大半の取締役は退任するようですが、まさか退職金なんて受け取らないでしょうね。。またＯＢは企業年金カットに大半が反対・・・大企業病且つ半官半民体質は未だ抜け切らず。

中小企業が日航のような財務内容ならば即破綻でしょう。社員は何の保証も得られず全員解雇、経営者は抵当に入れている資産は全て没収、個人所有の自宅も失うでしょう。中小零細企業ならば当然の結末ですよね。

稲盛さんがどんな経営手腕を発揮するのか注目しています。