アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2009/10/23
SL経営から新幹線経営へ
この表題の言葉は木村勝男著の「放牧経営」で書かれていたものです。SL機関車は先頭の機関車が後続全ての客車を引っ張っています。しかし新幹線は多くの車両にモーターが搭載されており、それぞれが力を発揮して車両を引っ張っています。

この原理の違いを経営手法に例えたものが「SL経営と新幹線経営」の違いです。

SL経営とは経営者一人が強いリーダーシップを発揮し、全ての意思決定権を持っています。創業者やオーナー経営者に多いタイプだと思います。SL経営を全否定するつもりはありませんが、これが行き過ぎると指示されたことしか出来ない依存的な社員さんが多くなってしまいます。TOPの指導力やリーダーシップは必須ですがバランスが必要です。

逆に新幹線経営とは機関車に引っ張られる客車のような依存的な社員ではなく、自脳・自走・自律、つまり自らで考え意思決定をし、責任を持った行動をし、その結果に対して自らを律することのできる、自発的な社員さんを創造することです。これをこの本では「経営社員」と呼んでいます。

SL経営から新幹線経営へシフトさせるためには社長の意識改革が必要です。社長が社員さんを信じること、そして任していくのだという決断が必要です。それが新幹線経営の源です。「社長は孤独な職業」と言われますが、それは社員さんを信じず、任さずの裸の王様経営に陥っているからです。これからの時代は社長一人の経営では強くて良い会社を創るのは至難の業です。社長力/幹部力/現場力が三位一体になった新幹線経営こそ必要だと教えられました。

私もまだまだSL経営が抜け切りません。
あなたの会社は新幹線経営ですか?それともSL経営ですか?
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