アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2008/12/10
部下から学ぶ
10月から始まった日創研のPSVコースという名の60日間研修のアドバイザー役が昨日、終わりました。私もこのPSVは今年の4月に修了したのですが、60日間に亘って受講生全員で「共に勝つ」を目標とし、会社の業績向上目標や家庭貢献の目標などを設定し、60日もの間、目標に向かい凡事徹底をやり抜くものです。

私は今回2回目のアドバイザーで5名の受講生の方を担当しました。受講生の方々が60日間、悩み苦しみ、目標に向かって本気で頑張る姿を身近で拝見して大変勉強になりました。1回目のアドバイザーの時は「俺が受講生を指導する、学びを与える」という傲慢な考え方でしたが、今回は「私が受講生の方から学ばせて頂いている」と実感しました。

このようなことは会社でも言えるかも知れません。社長という立場から上から目線で部下と接していても何も相手には伝わりません。「社員さんから学ぼう」という気持ちが自分を変えてくれる一番の良薬だと気づきました。

上司はついつい自分の愚かさを捨て置きして部下の無能力ぶりを嘆く生き物です。部下の能力を引き出せないのは上司の責任、上司の最大の成果は部下の人材育成。その根底に必要な心構えは「部下から学ぶ」という上司の姿勢です。それを今回のアドバイザーで痛感しました。

ある美容室を経営する社長が皆に訴えていました。
「社員さんは社長を信じ切っています。社長も社員さんを信じ抜いて下さい。」

この社長の心構えが人材育成の源だと思いました。
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