アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2008/11/08
貸し渋り 貸し剥がし
表題の活字が最近の報道で目立ちます。バブル崩壊から立ち直りつつあった日本経済もリーマンショックによって一気に崩壊しました。暴落する株価に地価の急下落、昨日はあのトヨタでさえ、大幅な減収減益の下方修正を発表していました。

貸し渋りや貸し剥がしは今に始まったものではありません。バブル崩壊後に各金融機関は小泉首相・竹中大臣の政策に則り、残酷極まりない貸し剥がしによって、数え切れないほどの企業を崩壊に追い込みました。金融機関は国から公的資金を注入され、合併や統廃合を繰り返して体力を取り戻し、ここ数年は過去最高益を叩き出していました。多くの融資先の会社を切り捨てながら・・・

また同じことの繰り返しです。中身はバブル崩壊時と色合いは違いますが。
金融機関の本来の使命は「企業を育成することで共に繁栄する」ことだったはずです。もちろんこのような情勢の中では融資したくても、回収不能のリスクが大きくて難しいのも理解できます。自民党の政策にも期待できそうにないですし。

我が社も過去に金融機関から切り捨てられた経験があります。メガバンクと言われる銀行でも切羽詰った時の対応は取り立て屋と何ら変わりありません。晴れた日には傘は貸し出すが、本当に傘が欲しい暴風雨の時は、その傘を取り上げるのが金融機関です。

商売をしてる以上、金融機関は切っても切れないパートナーですし、事業拡大には借入金は付き物です。しかし経営者として将来目測を見誤った事業計画、借入金は即企業の倒産に繋がります。この世界同時恐慌の中で堅実経営の必要性を再認識しました。
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