アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2008/08/20
色んな売り方があるものだ
この業界に限らず、売り手市場の業界であれば「抱き合わせ販売」などの横暴な商品の売り方は付き物です。何度もこのコラムでも書いてきましたが、相変わらずパチンコ業界の台メーカーの姿勢は変わりません。

あるメーカーは注目機種をリリースする前に程度の悪い機種を発表し、「注目機種が欲しければ、今回の機種を○○台導入することが条件。」

あるメーカーは「とにかく大量に導入してくれることが条件。10台程度の発注では納期は大幅に遅れます。」

あるメーカーは「とりあえず、何台欲しいのか案件だけ入れてください。集計してから導入条件を伝えます。少量台数では納品できない恐れがあります。」

・・・まあ、各メーカーの思惑の違いで売り方も様々です。まだ上記の条件でも「この機種が欲しかったらウン千万円する設備も一緒に買ったらんかい!」と豪語するあのアホメーカーよりはマシか・・

そんな中で9月に注目機種をリリースするメーカーのSはまだ納得性がありました。
「今回の機種を導入する条件は、今年になってから我が社のご迷惑をかけた機種を買ってくれたホールを優先する。台数の制限はありません。」
・・・と。メーカーである以上、お得意様を優先するのは理解できます。話題機種は殺到するのである条件をつけるのも致し方ないことです。決してこの売り方がベストとは言いませんが、他のメーカーと比較したら私は「会社の格」の違いを感じます。

業界は売上至上主義、規模の拡大ばかりを続けてきました。そのツケがきている現在、何も学んでいない企業が多すぎる! 質の高い業界への転換にはまだ時間がかかるようです。
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