アルドーレ代表 木村友彦が日頃、考えていることや思うことを独自の目線で語ります。

2008/08/05
大海物語スペシャルその後
7月に登場した大海物語スペシャルが全国のホールに導入されて1ヶ月弱が過ぎました。色んな評価があるようですが、機種単体としての評価は概ね悪くはないようです。しかしそれは前作のカリブよりはマシだろう、という程度のものです。

我が社も3店舗で大海物語スペシャルの導入を敢行しました。昨日は営業会議でそれぞれの店長から大海スペシャルのデータに基いた評価を聞きました。要約すると、まず前提として海物語自体に対するお客様の期待が、過去と比較して確実に減少している、また過去は海物語に対抗する他メーカーの機種がなく、ホールも海物語の設置シェアを増やさざるを得ず、従って海物語をメインとしたイベント展開、出玉還元を行ってきましたが、現在は他メーカーの躍進で今までのような海物語中心の営業戦略では成り立たなくなってしまっている、というものでした。パチンコ業界における海神話は既に過去のものになってしまいました。せめて2〜3年ごとの新作なら顧客の期待も向上するでしょうが、ここしばらくは前作から1年も満たない時期に新作がリリースされます。しかも前作は顧客にソッポを向かれたカリブです。お客様も海には腐食気味になっているでしょう。

過去は新しい海物語がホールに導入されると、全国的に店舗全体の業績が向上しましたが、今回の結果を見る限りは大海物語スペシャルを導入して、店舗全体の業績の底上げになったというホールは少ないようです。
特に今回の大海物語スペシャルの導入で、海物語シリーズ全体の設置シェアを増やした店舗は苦戦しています。我が社もそのケースです。全体の機種バランスを崩してしまったようです。結果としては適正台数の導入をした店舗が賢い選択だったようです。

今後も大量導入を条件にリリースされる機種が控えています。適正台数と納期の妥協点を探りながらの入替戦略の見直しが必要です。いつまで業界はこのような誤った慣習が続くのでしょうか。そろそろ目を覚ませ!
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